読書の秋、これからの季節に読みたい韓国の小説やエッセイ(日本語翻訳版)など9冊をご紹介。BTSやRed Velvetなどの愛読書やドラマでも登場した詩集など、韓国国内で大きな話題となった作品を中心にピックアップしています。映画化されたものもあり、韓国小説が初めての方にもオススメのラインナップなので、ぜひ最後までご覧ください♪

 

まずはこれを読めば間違いなし

1.82年生まれ、キム・ジヨン

 

あらすじ
ある日突然、自分の母親や友人の人格が憑依したかの様子のキム・ジヨン。
誕生から学生時代、受験、就職、結婚、育児……キム・ジヨン(韓国における82年生まれに最も多い名前)の人生を克明に振り返る中で、女性の人生に立ちはだかるものが浮かびあがる。【amazonより】

 

こんな方にオススメ!

Red Velvetのアイリーン、BTSのRMなども読んだことで話題の大人気作です。映画化もされている作品なので、映画と併せて読みたい方やヒューマンドラマが好きな方にオススメです。

 

2.不便なコンビニ

 

あらすじ
ソウルの下町で、亡き夫の遺産で建てたコンビニ「Always」を営むヨムは、財布を拾ってくれたホームレスの男「独孤(トッコ)」をアルバイトとして雇う。記憶を失い言葉はたどたどしいが誠実そうな独狐。深夜のソウルを舞台に人と人との関わり、罪と赦しを優しくユーモラスに描いた、8篇からなるKヒーリング小説の傑作。【amazonより】

 

こんな方にオススメ!

思い返すと心がフッと軽くなるような言葉が散りばめられていると話題になった小説です。8篇に分かれているので読みやすく、少しずつ読み進めたい方、癒しが欲しい方にオススメです。

 

 

心温まるストーリー

3.ようこそ、ヒュナム洞書店へ

 

あらすじ
ソウル市内の住宅街にできた「ヒュナム洞書店」。会社を辞めたヨンジュは、追いつめられたかのようにその店を立ち上げた。書店にやってくるのは、就活に失敗したアルバイトのバリスタ、夫の愚痴をこぼすコーヒー業者、無気力な高校生とその母、ネットでブログが炎上した作家…。それぞれに悩みを抱えたふつうの人々が、今日もヒュナム洞書店で出会う。【amazonより】

 

こんな方にオススメ!

ソウルの街の雰囲気を感じられる描写で、韓国へ行ったことがある方は風景が浮かんでくる一冊。淡々としながらも心地よく進むストーリー。あたたかい雰囲気が好きな方や、書店が舞台なので本好きな方にオススメです。

 

4.アーモンド

 

あらすじ
扁桃体(アーモンド)が人より小さく、怒りや恐怖を感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。十五歳の誕生日に目の前で祖母と母が通り魔に襲われたときも、ただ無表情でその光景を見つめているだけだった。事件後、ひとりぼっちになってしったユンジェの前に現れたのが、もう一人の“怪物"、ゴニだった。激しい感情を持つその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていく――。【amazonより】

 

こんな方にオススメ!

BTSのメンバーも読んだ超人気小説です。感動と希望の成長物語で涙なしでは読めない物語。ストーリーがわかりやすく読みやすいので韓国小説がはじめての方にもオススメ。

 

 

韓国の泣ける恋愛モノといえばコレ!

5.百の影

 

あらすじ
大都会の中心に位置する築40余年の電子機器専門ビル群。再開発による撤去の話が持ち上がり、ここで働く人たちは〈存在していないもの〉のように扱われる。この場所を生活の基盤とするウンギョムジェを取り巻く環境はきびしくなっていく。しかし、そんな中でも二人はささやかな喜びで、互いをあたたかく支えあう。2人が歩く先にはどんな希望が待っているのか……。【amazonより】

 

こんな方にオススメ!

2000年代韓国文学における最も美しい小説と言われる本書。思わず見過ごしてしまいそうな一瞬一瞬の素晴らしさが描かれています。悩みやストレスを感じやすい現代人、全ての人に。心の疲れを感じている時にもオススメです。

 

6.花を見るように君をみる【詩集】

 

内容
「詩人の代表作は読者が決めるもの」という著者の理念から、ブログやX(旧Twitter)で読者の人気が高かった115篇の詩を収録。著者の代表作であり、集大成といえます。子どもが話しているように純粋で、温かい日だまりのような至福の詩と、繊細なタッチの花々の挿し絵が、静かに心に染み入る一冊。【amazonより】

 

★劇中でもたびたび登場

韓国の大人気ドラマ「ボーイフレンド」(パク・ボゴム主演)の劇中で使用されたり、イ・ジョンソク出演「ゆれながら咲く花」ではセリフの中で「草花」が朗読されました。

 

こんな方にオススメ!

BTSやBLACKPINKのメンバーが愛読していることで話題となり、韓国で70万部を突破した大人気作。詩が好きな方にはもちろん、韓国ドラマ・映画が好きな方にもオススメです。

 

 

悩んだ時に読んでほしいエッセイ

7.頑張りすぎずに、気楽に【エッセイ】

 

内容
誰しも、一人じゃ生きられない。だから、自分が心地よいと思える他者とのバランスを見つけよう。
生きるうえで必ず関わる、自分以外の誰か。家族、友人、恋人、同僚など人生で出会う様々な他者との関係について、どうすれば心地よい関係を築けるかを語る。私たちが幸せに生きるために、頑張りすぎずに、気楽に、今一度、人間関係を見直そう。【amazonより】

 

こんな方にオススメ!

人間関係で悩んでしまったり、身近な人と心地よい関係を作りたいと思っている方にオススメの一冊です。心が疲れた時にページをめくると癒されます。

 

8.怠けてるのではなく、充電中です。【エッセイ】

 

内容
人に迷惑をかけないように、「普通の大人」でいるために、気を張り詰めることに疲れたあなたへーー
何をしても面白くないし、すべてが面倒くさい。心は憂鬱だけど、わざと明るいふりをして笑う。無気力、憂鬱、不安、面倒etc.
誰にもでも訪れる人生のスランプを克服する小さくても確実な私の心の充電法!【amazonより】

 

こんな方にオススメ!

毎日の生活に疲れを感じたり、モヤモヤしていたり、何かうまくいかない…と思っている時や、ポジティブな考え方を身につけたい方にオススメです。

 

 

韓国語を勉強したい方へ

9. 僕のルーマニア語の授業

 

あらすじ
ルーマニア文学を専攻し教授になる夢を持っていた僕。兵役を終えキャンパスに向かうと、教室には群れる輪からあぶれたような、周りとは異なる空気に包まれた彼女がいた。この年の秋、僕は特別な恋に出会ったのだった。【amazonより】

 

★「韓国文学ショートショートきむふなセレクション」は、翻訳家のきむふなさんがオススメする短編を日本語と韓国語の2言語で紹介するシリーズ。右開きで読み始めると日本語で読むことができ、左開きでは韓国語で読むことができます。韓国語を勉強している人の教材としてもオススメ!シリーズでは様々な題材の小説で出版されているのもうれしいポイントです。

 

まとめ

韓国の小説は登場人物のパーソナルな部分が丁寧に描かれている作品が多く、街や情景の描写が細やかで没入感があります。文化の違いも面白さの一つ。夜が長くなっていく季節、今回ご紹介した本と共に過ごしてみてはいかがでしょうか。