ドラマ『イカゲーム』や恋愛リアリティショー『脱出おひとり島』など世界的ヒットを連発している韓国発のNetfliオリジナルシリーズ。2024年秋は料理サバイバル番組『白と黒のスプーン〜料理階級戦争〜』が社会現象を巻き起こしています。番組が完結した今もその人気は衰えません。今回は、そんな『白と黒のスプーン〜料理階級戦争〜』の見どころについて詳しくご紹介。さらに韓国での影響力について徹底解説していきます。
韓国で社会現象に!Netflix『白と黒のスプーン〜料理階級戦争〜』とは?
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韓国で大きな話題を呼んでいる『白と黒のスプーン〜料理階級戦争〜』は、100人のシェフが集結し、“白さじ”チームと“黒さじ”チームに分かれて料理対決を行うNetflixの料理サバイバル番組。
白さじチームは、メディアを通じて既に広く知られ、名声や地位を確立しているシェフたちで構成されたチーム。対してまだ知名度こそ高くはないものの、独自の技術と才能を秘めた実力派のシェフたちが黒さじチームです。この異なる“階級”のシェフが、対等な舞台で創意工夫を凝らした韓国料理を披露し、優勝を目指して競い合います。
この番組はNetflix非英語コンテンツ部門で2週連続世界一位を記録。韓国の動画配信サービスコンテンツの「話題性調査」でも2週連続で一位を記録するなど韓国国内外で大きな話題になっており、シーズン2の制作も決定しています。
“白と黒のスプーン”が意味するのは?
韓国では、裕福な家庭に生まれ、食べることに困らない人を「金のスプーン(금수저)」と呼び、逆に厳しい生活環境で育った人々「泥のスプーン(흙수저)」と表現します。「흙(フク)」は韓国語で「土」もしくは「泥」を意味し、「黒(フク)」と同じ発音であることから、“黒”が下の階級を意味するシンボルとして採用されています。
この番組では、名声や地位を持つ白さじシェフと、知名度こそ低いものの実力を持つ黒さじシェフが対戦。このような「白」と「黒」の対立が階級意識を反映し、多くの視聴者の共感と注目を集めています。
審査員は“外食産業の王”と三ツ星レストランの有名シェフ
審査員は、外食チェーンの代表であり料理研究家でもあるペク・ジョンウォンと、ミシュランの三ツ星を獲得したレストラン「MOS」のシェフであるアン・ソンジェの二人が務めます。料理の味はもちろん、完成度やコンセプトも評価対象。勝敗は二人の審議の末に決定します。料理のプロ2人ですが、意見が割れることもしょっちゅう。その対比や意見の違いもこの番組の見どころとなっています。
個性豊かなシェフが集結!
白さじチームの有名シェフは本名で出演していますが、黒さじチームのシェフはニックネームで出演。“鉄かばん料理人”や”マフィア”などユニークなニックネームで呼ばれる黒さじチームは個性豊かなシェフが勢揃い。料理を始めたきっかけ、これまでの経歴、そして料理に対する思いや情熱など、バックグラウンドに関するストーリーも見どころとなっています。番組のヒットに伴い、出演シェフたちのお店も大きな話題に。連日行列ができたり、予約困難の人気店になっているそうです。
韓国コンビニ『CU』から番組スイーツが登場!
番組の人気が韓国全土で加熱する中、コンビニチェーンCUでは番組に登場した「栗ティラミス」の販売が2024年10月にスタート。“コンビニ食材のみを使用”という制約で行われた敗者復活戦で、CUのオリジナル商品である「ヨンセミルクマロン生クリームパン」のクリームや甘栗、ビスケット、グラノーラ、トフィーナッツラテといった食材を駆使して考案されたスイーツが、一般消費者向けに改良して商品化されることになったのです。
事前予約で爆発的な人気を呼び、販売開始からわずか20分で2万個が完売。販売開始の2日後には予約数が10万個に達し、CUのアプリ「ポケットCU」史上最大の予約販売記録を打ち立てました。
同じく韓国の大手コンビニチェーンであるGS25からも、番組に出演したシェフとのコラボ商品が発売開始!コラボ商品の人気の高さからも韓国での番組注目度や人気の高さが伺えます。
まとめ
韓国で社会現象になっているNetflixシリーズ『白と黒のスプーン〜料理階級戦争〜』についてご紹介しました。有名シェフvs無名シェフという“階級”を超えた料理サバイバル番組。番組に登場する美味しそうでユニークな料理、そしてシェフたちの料理に対する物語が話題になっています。こちらの番組はもちろん日本のNetflixでも視聴が可能。気になるという方は是非チェックしてみてください。