ウーバーイーツの普及もあり、日本でも当たり前となっているデリバリー。実は、韓国では日本よりももっと前からデリバリーが生活の一部となっています。韓国では、デリバリーのことを「ペダル(배달)」と呼びますが、日本とは違ったサービスが…!この記事では、韓国ではなくてはならないデリバリー文化、「ペダル」を紹介します♡

どんなものを配達してくれるの?

何でも配達してくれるのが、韓国のペダル。日本でも定番のピザはもちろん、ハンバーガーなどのファストフード、コーヒーやケーキなどのカフェメニューまで!その中でもペダルで人気があるのは、韓国のローカルフードのようです。ペダルでよく注文されるメニューをご紹介します。

 

1. ペダルと言えば!定番「チキン」

 

ペダル文化で外せないメニューの代表格がチキンで、「ペダルと言えばチキン」というのが韓国人にはとても浸透しています。甘辛いソースで仕上げたヤンニョムチキンや、カリカリに揚げたフライドチキンの人気が高いです。夜、小腹が空いたときの夜食としても頼む人も多いんだとか!夜にチキン、ちょっと罪悪感がありますが……(笑)。

 

2. 韓国人が大好き♡「トッポッキ」

 

韓国のお餅を辛いソースと絡めた料理、トッポッキ。アイドルのモッパン(ご飯を食べる動画)でも、よく登場しますよね。辛さを選べるところが多いですが、一番下の辛さでもかなり辛いお店も。もし頼む機会があるとしたら注意が必要そうです!

 

3. サムギョプサルよりペダル向き?「ポッサム」

 

ポッサムは、サムギョプサルと並ぶ代表的な豚肉料理。茹でた豚肉を、キムチやニンニクなどの付け合わせと一緒にエゴマなどの葉で包んでいただきます。パーティーやお祝いごとのときに食べることが多いようで、お値段も3〜4人前が4,000円〜6,000円と多少お高いですが、それでも人気。配達の時間を考慮すると「焼き」のサムギョプサルより、「茹で」のポッサムの方が良いかもしれませんね。

 

4.  韓国で長く愛される「チャジャンミョン」

 

中華料理もペダルでよく頼まれます。ペダルで頼まれる中華料理の代表格と言えるのが、チャンジャンミョン。韓国のジャージャー麺です。甘めの味付けなので、辛いのが苦手な人にも好まれるんだとか。もちろんただ甘いだけでなく、ソースは癖になる味付けなところも人気の秘訣なのだそうですよ。チャジャンミョンはソースと麺が別々の状態で提供されます。日本のウーバーなどでも、ソースやスープと麺は分けて提供されますよね。

 

韓国のペダルは至れり尽くせり

食器から食べ残しまでまるっと回収♪

ペダルは日本における出前に近い一面もあるので、使い捨てではない容器で提供されることも多いんです。食べ終わった後の食器は、玄関口に置いておくと後から回収に来てくれます。日本の出前では綺麗に洗って返すのが一般的ですが、韓国ペダルでは洗わずに食べ終わったままの状態で返してOK。なんと、食べ残しも専用のバケツをバイクに積んで来て、一緒に回収してくれるんですよ。日本だとなかなか考えられないですよね!

 

ペダルはどこにでも配達してくれる!

日本では家にいるときにデリバリーを頼むことが多いですよね。一方韓国のペダルでは、どこにでも配達しに来てくれるため、いたるところでデリバリーを頼みます。会社や大学の構内、ホテルといった屋内はもちろんのこと、公園や広場、河川敷、海辺などの屋外にも配達しに来てくれます。

 

 

どうやって注文するの?

韓国のペダルでの注文は、電話でもできますが、最近ではアプリを使うのが一般的。「ペダルミンジョク」などのアプリで注文します。日本やアメリカ、フランスなどでは「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の利用率が非常に高いのに対し、韓国はウーバーイーツが使えません。以前は韓国国内でも使えたそうですが、採算が取れないという理由で2019年に撤退したそうです。韓国独自のデリバリー文化の根強さが伺えますね。

 

ペタルミンジョク(出典 배달의민족)

 

旅行中でも「ペダル」で注文できる?!

結論から言うと、旅行の際にペダルで注文することは難しいです…。ペダルミンジョクやヨギヨなどのアプリを使って注文するには、韓国の電話番号との紐付けが必須ですが、残念ながら現地で購入したSIMは使用できません。アプリではなく電話での注文に対応している店もありますが、注文時に電話番号の申告が必要などの理由から、こちらも難しそうです…。

 

それでもペダルを利用してみたい!そんな時は…

旅行の際に自分で注文するのはなかなか難しそうですが、宿泊するホテルによってはフロントの方が対応してくれる場合もあります。旅行中にペダルを頼みたい際には、ぜひホテルの人に交渉してみましょう♪

近頃の韓国はどこに行っても人混みがすごく、飲食店に行ってもなかなか落ち着いて食べられないのが現状です。もちろん賑わいを楽しみたいのであれば飲食店もよいかもしれませんが、まわりを気にせずにゆっくりと食事を楽しみたい時には、ペダルでホテルまで配達してもらうのもおすすめです。

 

まとめ

韓国のペダル文化についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?日本との違いを楽しんでもらえたでしょうか。ホテル時間を楽しみたい方は是非チャレンジしてみてください。また、韓国の街中はペダルのバイクも多いので注目してみてくださいね♪